『ブレイキング・バッド』を観ずに『ベター・コール・ソウル』を楽しむ方法

この記事はタイトルそのまま、『ブレイキング・バッド』というドラマを観ずに、そのスピンオフ作品『ベター・コール・ソウル』を楽しむためのものです。

『ブレイキング・バッド』を観てから『ベター・コール・ソウル』を観る。

この順番の方がもちろん『ベター・コール・ソウル』を100%楽しめます。

ですが

  • 『ブレイキング・バッド』を観る時間がない
  • 『ブレイキング・バッド』よりも『ベター・コール・ソウル』の方が気になるので先に観たい

そういった方達のために

  • 『ブレイキング・バッド』ネタバレは壮大に
  • 『ベター・コール・ソウル』ネタバレは最小限に

この『ベター・コール・ソウル』という傑作ドラマを思いっきり楽しんでいただくために必要な前知識などをご紹介したいと思います。

 

モスコ

でもどちらも面白すぎて、結局はどちらも全部観ることになるよー!

 

以下、『ブレイキング・バッド』のネタバレめちゃくちゃありです

時間軸の整理

まず!『ベター・コール・ソウルのシーズン1のエピソード1の冒頭!

いきなり白黒で、場所はネブラスカ州・オマハのモールの中のシナボン。

そこに店長らしき人が現れます。

地味で冴えない風貌で、至って平凡な男。

 

モスコ

これ誰やねん

 

そう思われるでしょうが、あの人、実はこのドラマの主人公の一番最新の姿なんです。

その主人公ジミー・マッギル/ソウル・グッドマン/ジーンの時間軸はこうです。

1:『ベター・コール・ソウル』(以下『BCS』

まっとうな弁護士として真面目に努力中のジミー・マッギル

なかなかうまくいかず、財政的にも精神的にもいろいろとキツイ状態です。

物語の設定タイムライン:2002年〜

『ベター・コール・ソウル』のジミー・マッギル。そのままがんばれよ〜!って応援したくなります

2:『ブレイキング・バッド』(以下『BB』

犯罪者に手を貸し自らも法を犯す弁護士・ソウル・グッドマン

犯罪にどっぷり染まるチンケで怪しい、けれど口の達者なデキる弁護士です。

物語の設定タイムライン:2008年〜

『ブレイキング・バッド』のソウル・グッドマン。うさんくさい!

3:『ベター・コール・ソウル』のアバンタイトル(オープニングに入る前のプロローグ映像)

ソウル・グッドマンが逃亡したあとの仮の姿:ジーン・タカヴィク

オマハのモールのシナボンで店長をして、ひっそり暮らしています。

物語の設定タイムライン:2010年〜

『ベター・コールソウル』のジーン。その行末にハラハラドキドキ。

というわけで、ジーンのシーンがあることにより、ただの前日譚(プリクエル)で終わらず、後日談(シークエル)も観ることができるわけで、ここがね『BB』を観てると、たまらない魅力になってくるわけです。

 

『BB』を観た上で『BCS』を観る際

  1. どう言う風にジミー・マッギルという男がソウル・グッドマンという男に闇落ちしていったか。
  2. そして、ソウル・グッドマンが逃亡したあとのジーン、果たして彼の運命はどうなるのか。

この2つの興味が大きく存在するわけです。

 

キャラクターの整理

それでは次に『BCS』に出てくる登場人物が『BB』ではどんな風だったか、を紹介します。

マイク・エルマントラウト

『ブレイキング・バッド』のマイク。頼れます。

『BB』での顔:ガス・フリングスの忠実なる手下。殺し、諜報、証拠隠滅、なんでもござれの犯罪のプロ。

彼に依頼した件は100%完璧に成されるという頼れる男。

孫娘命のおじいちゃんでもあり、時々公園や家で彼女の面倒を見ている。

犯罪で得た莫大な財産はその孫娘が大人になった時に渡すために、秘密の金庫を使って管理している。

『BB』の主人公・ウォルターに殺される。

ガス・フリングス

『ブレイキング・バッド』のガス。スタイリッシュな冷徹さ

『BB』での顔:表向きはフライドチキンの「ロス・ポジョス・エルマノス」のオーナー。裏の真実の顔は、アメリカ南西部のドラッグの流通を牛耳る麻薬カルテルの大ボス。

その非情さと執念深さと用意周到さは圧倒的で、手下のマイクの手腕も手伝い、まさに敵なしといったところだったが、彼もウォルターに殺される(!)

サラマンカ家

トゥコ・サラマンカ

『ブレイキング・バッド』のトゥコ。イカれてます。

ドラッグ・ディーラーの元締め。かなりイカれた男で、暴力的。

この人に目を付けられると生きて帰れない。

ただし、『BB』の登場人物ハンクとの銃撃戦で死亡。

ヘクター・サラマンカ

『ブレイキング・バッド』のヘクター。チーン!チーン!
『ベター・コール・ソウル』のヘクター。歩けるし喋れる。

『BB』での顔:身体が不自由で車椅子生活。声が出せないため、意思の疎通はもっぱら手元に置かれたベル(チーン!チーン!)で行われる。

そうなる前は麻薬カルテルの幹部で、対立していたガス・フリングスの友達(あるいは恋人)である人物を殺したため、ガスが彼に対する復讐に燃えています。

結局は彼もウォルターに殺される(!!)

 

というわけで、ほぼほぼみんな死んじゃうわけです。しかも大半が『BB』の主人公・ウォルターに殺されるっていう… 。

なので、『BCS』での初登場シーンには「おーっ!!」となるし、まだ元気な姿を見れて嬉しいやら切なくなるやら、と言う心境になります。

「先」を知っているので、そこから離れていれば離れているほど、そしてどんどんその「先」の世界に近づいていく様にゾクゾクきます。

 

次に『BB』に出ていなかった人物2人の紹介です。

キム・ウェクスラー

『BCS』の新しい登場人物

ジミーのそばにいつもいて、彼を励ます女友達。優秀な弁護士。

彼女の存在はシーズンを増すごとにかなり重要になってきます。

はっきり言って『BCS』の成功は、この人間味溢れるキム・ウェクスラーという登場人物の存在が非常に大きいです。

とても魅力的で複雑な人物で、観ていると彼女を応援しないわけにはいかなくなるのですが、彼女は『BB』にこれっぽっちも出てきません。

そのことから、彼女は今後、

  1. 殺される
  2. または生きていて、ジーンの世界でジミーと再会する

など、ドラマのファンから憶測されています。

彼女が悲劇的な結末に向かっているかもしれない、その緊張感にハラハラしてしまうし、無事を祈わずにはいられません。

演じるレイ・シーホーンの抑制の効いた、でもだからこそたまにエモーショナルになったときのギャップが見事な演技も見所のひとつです。

ナチョ・バルガ

彼は先ほど出てきたトゥコ・サラマンカの手下です。

『BCS』と『BB』の世界を繋ぐ重要人物と言っていいですが、彼も『BB』に出てこないことから、殺される説が濃厚です。

けれど彼もまた死ぬには惜しすぎる人物で、彼がどんどん抜け出せない深みにハマっていく様が怖くてたまりません。

『BB』観ないで『BCS』はアリなのか?

そんなわけで、これくらいの前知識があれば、私は『BCS』を先に観ることはアリだと思います!

前日譚(プリクエル)ものならではの、「先を知っている」からこそ生まれる衝撃や不安や感動といったものに溢れている作品ではありますが、この『ベター・コール・ソウル』というドラマは、もうそれ抜きにしてもこのドラマ単体で素晴らしいものがあります。

特に2020年3月現在配信中の新シーズン、シーズン5が、まだ3話を放送したタイミングであるにも関わらず、回を増すごとにド傑作を更新中という離れ業をやってのけています。

ヴィンス・ギリガン&ピーター・グルードの設定、脚本。そして演出、撮影、編集、演技、そのどれもがいよいよ『ブレイキング・バッド』の世界(=闇、死、犯罪の世界)に限りなく近づいてきているその緊張感にフォーカスされており、その研ぎ澄まされ徹底された創造性の集大成振りに、興奮を通り越して、放心状態になりました。丸2日間ほど

でもそういった背景抜きにしても、まるで1本1本、上質な映画を観ているような満足感があります。

『ブレイキング・バッド』は犯罪者の心理が描かれていましたが、こちらの『ベター・コール・ソウル』は人が犯罪者になるにはどういった悲劇的要素やキッカケがあるのか、またはないのかなどを丹念に描いています。

より人間ドラマに主軸が置かれており、どの登場人物たちも人間くさくてリアルでたまりません。

私は『ブレイキング・バッド』は傑作だしもちろん大好きな作品ですが、個人的にはその何十倍もこの『ベター・コール・ソウル』の方が大好きでハマってしまっていて、さらに大傑作だと思っています。

 

『ブレイキング・バッド』を観ていないから、という理由で『ベター・コール・ソウル』を観ないのは、もったいなさすぎるのではないでしょうか。

まずは観て〜!

『ベター・コール・ソウル』

『ブレイキング・バッド』

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