キャロル・キング『ライブ・アット・モントルー 1973』これぞ、お宝発掘ライブ盤。

世の中の人間は、キャロル・キングを聴く人と聴かない人で、2つに分かれます。

そして、キャロル・キングを聴く人たちは、『ファンタジー』というアルバムをこよなく愛する人と、まだ聴いていない人に分かれます。

私はまだ『ファンタジー』を聴いてない人、だったんです。ついこの間まで。

 

あの〜、みなさんにもないですか?

めっちゃ大好きなアーティストの”聴きモレ盤”

ほとんどのアルバム聴いてるのに、なんであれ聴いてないんだってやつ。

私にとって、キャロル・キング『ファンタジー』がまさにソレー!

噂の『ファンタジー』!

今の今までキャロル・キングファンを自認し、『つづれおり』はおろか、ちょい渋めの『ミュージック』『おしゃまなロージー』、ソロ・デビュー前のシティをこよなく愛聴していたというのに!

昔、彼女の1971年のカーネギー・ホールのライブの海賊版のビデオテープまで買ってよく観ていたのに!彼女の伝記も読んだし!

なーーーんか、いつか聴くだろうって感じで、今まで平和に暮らしておりました…。

 

モスコ

完全にまつがっておりました。ごめんなさい。ひー

 

アルバム『ファンタジー』の凄さに気づくキッカケは、今年(2019年)の春にリリースされた、1973年のモントルー・ジャズ・フェスティバルの発掘ライブの音源

『ライブ・アット・モントルー 1973』LIVE AT MONTREUX 1973

Apple Musicで聴いたこと。

このライブは、『ファンタジー』リリース後のライブなんですね

で、まずね、この『ライブ・アット・モントルー 1973』はDVDも出てるんですよ。


モスコ

そのDVDのトレイラーがまた最高なのでちょっと観てみて。


観たく聴きたくなるよ〜


キャロルのチャーミングさや、身体が存在が「音楽」ってるのがよくわかりますね、このトレイラー観るだけでも。

ジャケがね、キャロル、のけぞってるでしょ?

ノリノリでしょ?

いいんだなぁ、これが。

がんがんアタマ振ってノリノリのキャロルとか、バックで”動く”デヴィッド・T・ウォーカーとかハービー・メイソンとかホーンの人たちとかが醸し出す独特のシャープさといなたさが同居してるさま。

アルバム『ファンタジー』や、このライブに漂うファンキーな「黒い」感じがよくわかる。

このDVDめっちゃほしい。

演奏は『ファンタジー』と同じ布陣引っ提げて演ってるんです。

それがね、もうすんごよくて。ゾクゾクきましたね。

かっこよすぎ。

そんなわけで今日は、アルバム『ファンタジー』と切っても切れない関係のこのライブ盤『ライブ・アット・モントルー 1973』のご紹介であります。

『ライブ・アット・モントルー 1973』詳細


2019年4月24日リリース

M-1 空が落ちてくる I Feel The Earth Move
M-2 スマック・ウォーター・ジャック Smackwater Jack
M-3 ホーム・アゲイン Home Again
M-4 ビューティフル Beautiful
M-5 アップ・オン・ザ・ルーフ Up On The Roof
M-6 イッツ・トゥー・レイト It’s Too Late
M-7 ファンタジー・ビギニング Fantasy Beginning
M-8 道 You’ve Been Around Too Long
M-9 愛 Being At War With Each Other
M-10 愛の日々をもう一度 That’s How Things Go Down
M-11 ヘイウッド Haywood
M-12 クワイエット・プレイス・トゥ・リヴ A Quiet Place To Live
M-13 ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ You Light Up My Life
M-14 コラソン Corazón
M-15 ビリーヴ・イン・ヒューマニティ Believe In Humanity
M-16 ファンタジー・エンド Fantasy End
M-17 君の友だち You’ve Got A Friend
M-18 ナチュラル・ウーマン (You Make Me Feel Like A) Natural Woman

モスコの採点

『ライブ・アット・モントルー 1973』
(4.5)

モスコ

ピアノソロ弾き語りも最高ですが、バンド演奏もたまらない!

アルバム『ファンタジー』も発見できてありがたや〜

かなりのお宝発掘ライブ盤です! 

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『ライブ・アット・モントルー 1973』感想

シビれるプレイヤーたちの演奏

今までだったら、キャロル・キングが好きで、彼女が作って歌う歌の音楽的な力強さが大好きだったので、ピアノでソロで弾き語り、みたいなのが大好きだったわけですよ。

だから先ほども書きましたが、このライブより2年前のカーネギー・ホールでのピアノでソロで弾き語りライブの海賊版買って観てましたし、2012年に出たデモ集『レジェンダリー・デモ』も好きだったわけです。

で、この『ライブ・アット・モントルー 1973』にもね、そういった彼女が1人でピアノを弾きながら歌う歌が収録されています。

最初のM-1〜M-6までと、ラストのM-17 、M-18

つまり最初と最後は1人で演ってるんですけど、真ん中M-7からM-16はね、『ファンタジー』を録った時の演奏布陣でバンド形式で演ってるんですよね。

『ファンタジー』収録曲中心で。

で、昔とは違ってね、そのバンド演奏パートも、もう大好きになっちゃってね。

てことは、ソロ弾き語りも聴けるし、超かっこいいバンド演奏も聴けるし、めちゃくちゃ美味しいライブ盤なんですよ、これ。

チャールズ・ラーキー(ベース)

ハーヴィ・メイソン(ドラム)

デヴィッド・T・ウォーカー(ギター)

トム・スコット(サックス)

ジョージ・ボハノン(トロンボーン)

この演奏陣、特にベースのチャールズ・ラーキー(当時、キャロルの旦那様)とデヴィッド・T・ウォーカーのギターがジャズ/フュージョン的な演奏で、ぐいぐい聴かせてくれてシビれるんですよねぇぇぇ。

M-7、最初キャロルのピアノ弾き語りから静かに始まり、メドレー形式で間髪入れずにM-8「You’ve Been Around Too Long」に入るところで、一気にバンドが入ってくる瞬間のかっこよさといったら!!

ここは『ファンタジー』と同じ演出なわけですが、レコードよりも若干リズムも早くて、緊張感あって、もー鳥肌もんですよ!!

この演奏陣ならではの魅力がすごいんです。

長年一緒に演ってきて大成功を収めた演奏陣のメンツ=ダニー・コーチマー(ギター)、ラス・カンケル(ドラム)などから前作より徐々に敢えて離れて、この『ファンタジー』および、このライブでは、よりソウルフルに、ジャジーに、黒(ブラック)と白(ホワイト)をミックスさせて自分の中に流れるブラック・ミュージックにより焦点を合わせて、新しい風を自分の中に吹かせたかったのではないかと思われますキャロルさん。

当時、相互に影響し合っていたと思われる、ニュー・ソウルのアーティストたち、ダニー・ハサウェイカーティス・メイフィールド、マーヴィン・ゲイの音楽に限りなく近いサウンドやソウルがここで聴くことができます。

キャロルの音楽家としての姿

まず、弾き語りパートですが、主に『つづれおり』収録曲中心、つまり人気曲を中心にピアノ1本でグルーヴィーに歌い、演奏しています。

そこは1971年のカーネギー・ホールのライブ盤『カーネギーホール・コンサート』  The Carnegie Hall Concert June 18,1971  と同じです。

ひとり。

ひとりで、自分の作った歌をピアノを演奏しながら歌う。

もう真っ裸なわけです。

キャロル・キング純度100%。

これはカーネーギーホールのライブですでに知っていましたが、当然すんばらしいわけです。

彼女の作る歌の力強さ、前に進む力みたいなものをわかりやすく感じることができます。

少し緊張もあるのか、声も少しかすれたりして荒いところがあったり、演奏も軽くトチるとこもあったりするのですが、そーゆーのを「これも人間的魅力よね」「まさにライブよね」で済まさせるオーラが彼女にはあると思います。

徹底的にプロ、というわけではない、どこか抜け道のある”親しみやすい人間臭さ”みたいなものが、1970年代初頭の怒涛のシンガーソングライター ・ブームに火をつけた所以ではないかと。

で、バンド演奏のパートですが、こっちはほとんど『ファンタジー』収録曲から。

この『ファンタジー』キャロルが初めて作詞も全て自分で行った、ガチで入魂の一作なんですよね。

このバンドパートは、ほぼほぼ『ファンタジー』再現ライブ。

それだけ気合入ってます。観客も次第にノせられてきていい感じ。

熱い演奏にノせられて、時にはしっとり、時にはファンキーに歌うキャロルと熱い観客の歓声を聞いていると、一瞬「あれ?私、ダニー・ハサウェイのライブ盤聴いてるんだっけ?」なんて錯覚に陥ったりして。

M-11「Haywood」の黒さなんてたまりませんぜ、実際。

そしてラストに近づくと、またピアノ演奏のみで「君の友だち」とか。

イントロ聴いただけで正直泣けます。

Carole King performing live at the Montreux Jazz Festival in 1973

ほんといい発掘ライブ盤に出会えました。

『ファンタジー』という傑作にも出会えさせてくれたわけだし。

このライブ聴いてると、自然にダニー・ハサウェイやマーヴィン・ゲイなどのライブ盤にも手が(今は指か。ポチッ)伸びる。

油のりまくってる、気合入りまくってる時期のキャロル・キング。

悪いはずがありませんて。

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