エルトン・ジョン『僕の歌は君の歌』Your Song 控えめに言って人類の宝。

elton john album

採点:★★★★(ただし曲の「僕の歌は君の歌」は★×無限!!)

いきなり大化けの2ndアルバムは、最初の傑作!

採点をつけるのはえらそうな行為なので、あまりやりたくないのですが、あった方が「私はこう思った!」というのがやっぱりわかりやすいと思うので挑戦してみようと思います!おてやわらかに( ◠‿◠ )

  • ★      (エルトン・マニアのあなただけどうぞ)
  • ★★     (面白い曲もあり)
  • ★★★    (良作〜)
  • ★★★★   (素晴らしい!傑作!!)
  • ★★★★★  (やばい!文句なしの大傑作!!今すぐ聴いて!!!)
    ☆は0.5です




今年(2019年)の8月に伝記映画『ロケットマン』の公開が迫っているイギリスのロック・スター、エルトン・ジョン。

これを機会に彼のアルバムを順番に振り返っていってみようと思います!

今回は彼の2nd『僕の歌は君の歌』Your Song です。

全体的にポール・バックマスターの派手なストリングス・アレンジが全編に渡って施されており、エルトンの歌も曲も何もかも前作とは打って変わって堂々とした作品に。

この違いはいったいなんだ?どうしてここまで成長できた?

と、不思議に思わずにはいられない落差が、前作との間にある。

このアルバムから組み出したガス・ダッジョンのプロデュースが効いているのだと思います。

このエルトン、作詞のバニー・トーピン、プロデュースにガス・ダッジョンという黄金トリオが揃った最初のアルバムが今作で。

この後次から次へと傑作を産み出していくトリオなわけですが、この出逢いの奇跡、そしてクリエイティヴィティのケミストリーの爆発があったから、あの1stから遠く離れてここまでの作品が創られたわけですよね?

『ロケットマン』で果たしてそこんとこが描かれるのでしょうか?ワクワク。期待してます!

本当にエルトンが活き活きとその才能を発揮し、トーピンもダッジョンもそれに応えて素晴らしい仕事をしている、最初の傑作です。

1970年4月10日リリース(英)

M-1 僕の歌は君の歌 – Your Song
M-2 君は護りの天使 – I Need You to Turn to
M-3 パイロットにつれていって – Take Me to the Pilot
M-4 ルイーズに靴紐はない – No Shoe Strings on Louise
M-5 ハイアントンの思い出 – First Episode at Hienton
M-6 60才のとき – Sixty Years on
M-7 人生の壁 – Border Song
M-8 驚きのお話 – The Greatest Discovery
M-9 檻の中に住みたくない – The Cage
M-10 王は死ぬものだ – The King Must Die

ボーナストラック

M-11 悪い月 – Bad Side of the Moon
M-12 グレイ・シール – Grey Seal (original version)
M-13 ロックン・ロール・マドンナ – Rock and Roll Madonna

『僕の歌は君の歌』Your Song  感想

M-1「僕の歌は君の歌」 Your Song

この曲を名曲と言わずして一体どの曲を名曲と言うのでしょうか。

エルトンの最初にして最大の代表曲、「僕の歌は君の歌」。

これまずこの邦題つけた人に「よく付けたで賞」のメダルをあげたい。

この切なくも美しい曲の歌詞を一言でまとめるとこれしかないんですよ。

僕の歌は君の歌。タイトルだけで泣けるわこれ。そして…

It’s a Little Bit Funny    This Feeling Inside

I’m Not One of Those Who Can Easily Hide

という歌い出しのなんと魅惑的なことよ。

エルトンの歌い方も、その「君」に歌いかけているような、なんとも個人的で、とてつもなく優しくて、リラックスしていて。

バニー・トーピンのこの歌詞の素晴らしさは尋常じゃない。

よく名作が生まれる時って神が降りてきたとかって話を聞きますけど、この曲の歌詞を作ったトーピンのそばには創作の神、愛の神、もうありとあらゆる神や女神がわらわら降りてきていたに違いない!

もうどこかで必ず1度は和訳を読みながら聴いてください。

歌い手としてこれほど歌い手冥利につきる歌あるのー!ってくらいとびきり素敵なラブ・ソングで。それを他の誰でもないエルトン・ジョンが歌う意味の大きさ。

人類の宝だって言っても過言じゃないよ。

M-2「君は護りの天使」 I Need You to Turn to

ハープシコードやオーケストレーションで彩られていますが、やっぱりメロディの強靭さが前作から段違いで増しています。

このサビのメロディとか地味だけど効くんだよなぁ。

M-3「パイロットにつれていって 」 Take Me to the Pilot

出たー!いよいよ出たー!1stアルバムからここまでで初めてのファンキーに振り切れたエルトン印のポップ曲!これこれ!

エルトンのピアノもヴォーカルも弾けてるー!

オーケストレーションはこれまでのバロック的なものではなく、ポップさを強調するものになるのですが、これがまた爽快!

のちにこの路線の曲を量産していくわけですが、ここまで振り切れたものってなかなかないんですよね、他のアーティストの曲で。ベン・フォールズの1stくらいですかね。

M-5 ハイアントンの思い出 – First Episode at Hienton

関西弁で言う所の「辛気臭い(思うようにならなくて、じれったいの意)」歌で、私はそういうのは苦手なはずなのですが、昔っから聴いてるこのアルバムで、1曲目のタイトル曲以外で一番印象的なのがこの曲だし、なんやかや言うて好きなんやろうなぁ。

実際、このアルバムジャケのイメージを一番的確に表しているのはこの曲かもしれない。

M-9 檻の中に住みたくない – The Cage

これまたポップに振り切れ曲で、イントロのピアノとベース、そしてパーカッションが聴こえてくると、もーたまりませんね。

「あぁーう〜ふ〜、あぁーう〜ふ〜、おぉぉあ〜は〜」もキャッチーだし。

間奏に突如現れるシンセも謎の響きだし、楽しい曲だわ。

 

オーケストラが大仰な曲もちらほらありますが、この堂々としたエルトンとトーピンの曲群の前では問題なし!

このアルバムならではのいい味として捉えることができます。

沈鬱なイメージのジャケット通りの曲も多いですが、どれも一定の水準を高く超えており、無駄な曲がありません。あの1stとは別人のようです。

やはりガス・ダッジョンの仕事ぶりが大きいのでしょう。彼はもっと評価されるべきプロデューサーです。

そして曲としては、とにかく1曲目の「僕の歌は君の歌」。

この曲の価値、素晴らしさは未来永劫、語り継がれることでしょう。マジで!

そしてこのアルバムがエルトン・ジョンの1stアルバムであれば。

アーティスト、エルトン・ジョンのディスコグラフィー的にも、あるいはバイオグラフィー的にも完璧だったのに。

実際、アメリカでは1stが1975年にならなければリリースされなかったため、この2ndが1stとしてお目見えしちゃったわけですが。

でもね、本当はそうじゃなかったところに、歴史の面白さがあるんですよね。

そここそに、このアルバムの誕生のストーリーがあるのだろうし、それこそが人間臭いエルトンの魅力だと思うわけです。

最初の大傑作、これは聴かなきゃダメなやつです。

created by Rinker
¥1,562 (2020/08/12 12:43:52時点 楽天市場調べ-詳細)



 

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村


音楽ランキング