Official髭男dismの『Escaparade」は日本が誇るべきポップアルバムでした

ESCAPADE

全曲クォリティが高い!
さらっと涼しい顔して強力なことやってのけちゃってて。
で、どこを切ってもメイド・イン・ジャパン。
頼もしくってしかたないですね、このバンドは。

エスカパレード / Official髭男dism

2018年4月11日リリース

M-1 115万キロのフィルム
M-2 ノーダウト
M-3 ESCAPARADE
M-4 LADY
M-5 たかがアイラブユー
M-6 されど日々は
M-7 可能性
M-8 Tell Me Baby
M-9 Second LINE
M-10 Driver
M-11 相思相愛
M-12 ブラザーズ
M-13 発明家

少し前にこのブログでも書いた、このOfficial髭男dismの新曲「Pretender」がただいまヒット中!

今日はその「Pretender」の前にリリースされた彼らのメジャー1stアルバムを取り上げたいと思います!

「Pretender」について詳しくはこちら↓

Official髭男dism新曲 Pretender は大勝負に見事に勝ち切った!ブラボー!

『ESCAPARADE』の意味

アルバムタイトルのESCAPARADE(エスカパレード)の意味とは、果たしてどういったものなのでしょうか?

あまり耳馴染みのない言葉ですよね?

辞書で引いてみてもそんな単語はありません。

実はその答えを以前、藤原聡がインタビューでこう答えていました。

 

そして3曲目の「ESCAPADE」は【突飛な行動】とか【常軌を逸した行動】って言う一味がある言葉でして。アルバムも、僕らの”ESCAPADE”によって生まれた13曲たちが列を為していると言う意味で『エスカパレード』という造語を作りました     藤原聡 歌ネットインタビューより

 

つまり  ESCAPADE=突飛な行動、常軌を逸した行動

その   ESCAPADE が 列をなしている=PARADE

ということで  ESCAPADE + PARADE = ESCAPARADE

 

なるほど〜。

彼らが考えた唯一無二の造語であったんですね。

そのユニークでオリジナリティ溢れる発想は、バンド名 Official髭男dism に通じるものがあったのですね。

 

好きな曲のあれこれ

M-1「115万キロのフィルム」

これはもう冒頭の歌詞とメロデイから掴まれること必至の名曲ですよね。

これから来て欲しい彼女との幸せ(つまりまだ2人は付き合っていない!)を映画に例え、彼女が主演女優、自分は助演で監督でカメラマン  と言い、これから名場面を一緒に探しに行こうと呼びかける。

いやぁ、今までありそうでなかった秀逸な歌詞にびっくりします。

何が秀逸かって、その歌の主人公の立ち位置、及びキャラ、ですね。

藤原聡の描く歌詞の主人公はいつも、憧れている女の子より常にランク下にいるのです。

そして、その彼女に片思いして、焦がれまくって、憧れまくって。

その距離感を、カメラマンと主演女優に例えるという、分かりやすさとポップさと独特の立ち位置の低さが、ヒゲダン ならではの歌詞なのではないかと思います。

M-2「ノーダウト」

月9ドラマ『コンフィデンスマンJP』主題歌。

こっから映画の主題歌「Pretender」に繋がったんですよね。

彼らの曲の特徴として、Aメロ、Bメロ、ブリッジ、サビetc…全てにおいてどポップでどキャッチーですね。

メロディが立ってるというか。

そしてプロダクションが同時代の洋楽並みに負けじとも劣らず洗練されているという。

ここが彼らを頼もしいと思う理由の1つです。

このクオリティの楽曲を洗練された日本語の歌詞で、怒涛のように演奏されてエモく歌い上げられた日にゃあ!

日本の女子中高生はおろか、老若男女問わずファンになってしまうのも仕方のないことです。

そんなヒゲダンのメジャー・デビュー前の代表曲といったらコレですね。

跳ねるリズムに

偽のウォーアイニー 撒き散らして 暴走してるあなたたち

なんて、新しい語感の単語を交えて歌われるんだからシビれます。

ちなみに ウォーアイニー の意味は 中国語で 愛してる です!

M-4「Lady」

しっとり歌い上げ系の正統派ポップバラード。

アルバムのこの場所(4曲目)にこういったしっかりしたバラードを配するとことかも、新人アーティストらしくない堂々としたスタンスで、憎いですね。

こんなことからもこのバンドは、最初からでかいとこ狙ってるんだなぁと感じてしまいます。

つまり国民的バンド。例えばミスチルとか。

きっとなることでしょう。

藤原聡の描くメロディの切なさと良さを、シンプルに味わうことができる曲です。

かなり好きです!

M-9「Second LINE」

これは彼らのポップな面全開の曲。

メロの展開が抜群です。

聴いてるこっちの少し斜め上をいく感覚。

洋楽で言うとELOとかクイーンとか、ポップの玉手箱的な楽しさがあります。

タイトルの「Second LINE」。

ニューオリンズの葬式とかで使われる陽気なビート「セカンド・ライン」のビートもほんの少し隠し味で出てきますが、ラインのとこだけわざわざ大文字にして「LINE」としているのはSNSのLINEとかけてるのでしょうか?

M-11「相思相愛」

これは彼らの良さがハイブリッドされた、「らしい」1曲。

つまり歌い上げ系バラードの切なさと、ポップさとが絶妙に合わさった失恋ソング。

藤原聡の描く曲の主人公らしく、タイトルに反して、歌の最後は

サンキュー、グッバーーーイ!

ってシャウトしてるのがいいですね。

藤原聡の切なさ溢れる歌声も最高に聴きごたえのあるものになっています。

間違いなくアルバム終盤のハイライトです。

新曲「Pretender」もこの曲路線の最新型ではないかと思われます。

つまり聴く人の感情を動かすことのできる、非常に強力な曲です!

メード・イン・ジャパンの最強の最新型の1つ

彼らは黒人音楽の影響云々と語られることもあるようだけど、私はそこまで感じません。

どんな要素も、あくまで”要素”として処理されていて、特定の音楽のジャンルに対する偏執さは全く感じません。

その曲を生かすために、テイストとか匂いだけ、美味しいとこだけ借りてるだけ、みたいな。

だからとても聴きやすい。

ここに彼らが奏でる音楽ならではの開放性や、明るさを感じます。

あくまで日本人が咀嚼したブラック・ミュージックやコンテンポラリー・ミュージックに影響された、もしくは少しアイデアを借りたとでもいうような軽さで。

つまり日本人の耳を1回通した音とでも言うのでしょうか。

非常にドメスティック。

それの最良の形の1つじゃないかなと感じます。

 

彼らの本懐は「いいうた」にあります。

ヴォーカルで作詞作曲担当の藤原聡の「いいうた」作りのソングライティングは同世代で抜きん出ているように思えます。

ほんっとに、「いいうた」がここにいっぱい詰まっているんですよね。

洋楽好きも唸らし、カジュアルに音楽を聴きたいライトユーザーの欲望も満たす。

私たち全ての”音楽好き”に開かれた、日本が誇るべきポップ・アルバムです。

 

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