『くだらないの中に』星野源 1st EP は私を1人に立ち返らせてくれる

星野源サブスク解禁を祝しまして、彼のシングル群の魅力を紐解いていきたいと思います。

この『くだらないの中に』は星野源の1stシングルとなります。

ジャケットはこっちをまっすぐ見て、ただ1人立ってるシンプルな白黒のポートレートで。

着てるものもシンプルなスウェットとジーンズで。

1stシングルらしい宣言のようなものも感じさせます。

こっから隠すことなく、余すことなく、やってくよ、と。

見事なジャケットだと思います。

初回限定盤は同じセッションの写真を使ったジャケ違いあり。

2011年3月2日リリース

M-1 くだらないの中に
M-2 歌を歌うときは
M-3 湯気
M-4 ブランコ (House ver.)
M-5 くせのうた (House ver.)

EPで5曲入ってるっていうのが大変お得に感じますね。

しかも「くだらないの中に」以外はアルバム未収録曲やヴァージョン違い曲とか。

音楽ファンの人が作るEPだなぁ!

では1曲づつ、好きな歌詞のパートも紹介しながら、感想です。

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M-1「くだらないの中に」

2ndアルバム『エピソード』収録。

星野源は3枚目のアルバムまでは、フォーキーでミニマルな作風でしたが、そのフォーキー部門では1、2位を争う名曲ではないかと思います。

まず立ち上がりから尋常ではない。

アコギのイントロに続いて歌われるのが、しょっぱなからこの歌の確信を付いた歌詞。

髪の毛の匂いを嗅ぎあって

くさいなあってふざけあったり

くだらないの中に愛が

人は笑うように生きる

よくもまぁこんな歌詞とメロディが出てきたもんだと思ったけど、なんでもシャワーを浴びているときに、メロディと歌詞と両方突然降りてきて、急いでぬれながらメモを取ったらしいです。

いわゆる”イェスタデイ”方式でできた曲なんですね。

”降りてきた”ってやつ。

確かに魔法がかってる曲だと思います。

くだらない、しょーもないことしながら、笑いながら、泣きながら真摯に生きる人すべての人生のサウンドトラックとでもいうべき曲ではないでしょうか。

初めて聴いた時の衝撃が冷めやらない、いまだに心の臓を直撃する曲です。

M-2「歌を歌うときは」

このシングルでのみ聴ける曲。

先ほどの「くだらないの中に」のよき相棒、よき兄弟のような曲。

一切他の楽器が入ることなく、アコギ1本の弾き語りで、星野源の矜持みたいなものがさらりと歌われます。

昔のライブでも1曲目に選ばれることが多かったようですが、今年(2019)のPop Virus Tourでも1曲目に選ばれたことも記憶に新しいですね。

さよならと言うときは 目を見ていうのよ

ここがね、泣けるポイント。

なぜなら、さよならした後に二度と会わない可能性だってある、ということを示唆しているんですよね。

でも人生の中で思い出すことが幾度とある。

さよならするときは、覚悟しなくちゃいけないんだ。

だからちゃんと目を見て言う。

そーゆーことなのかなぁ、と勝手に解釈。

さよなら、っていろんな意味があるしね。

M-3「湯気」

2ndアルバム『エピソード』収録。

ピアノのイントロの音色、空気感が見事に2018年の最新作『Pop Virus』にも繋がっていることに、驚き。

星野源の中にある音楽の根本的なもの、芯みたいなものって、結構根強く根深く”ある”ものなんでしょうね。

気持ちのいいリズムの中(それはまるで淡々と続く生活のリズムを思わせます)、星野源的・生活の人生のこれまた小さな矜持みたいなものが歌われます。

晴れてゆくまで 雲切れるまで

消えてゆくまで 続けこの声

湯気は死ぬまで 飯炊けるまで

繰り返すまで ゆらゆらゆら

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M-4「ブランコ (House ver.)」

このシングルでのみ聴ける曲。

この(House ver.)という表記。

星野源のシングルのカップリングにこれからもよく出てくるものなんですが。

音楽のハウス・ヴァージョンでは決してありません。

録音@家。つまり宅録ってやつです。

そして ver. とありますが、アルバムver. はありません。このシングル収録の(House ver.)のみ存在します。

そして曲はM-1、M-2と同じ路線のフォーキーなアコギ1本で歌われたシンプルなもの。

いろんな人の力を借りていこう

最後の時まで

ブランコは揺れるだろう

押す人がいればね

つまり、ブランコは人生の暗喩で、押す人は神様的なもの?

で、もっといえば、そばに自分を情熱的に動かしてくれるような人がいれば、人生は豊かに揺れ動くだろう、と。そゆこと?

1人では無力。でも君がいるからブランコは揺れる。

「愛してる」と歌わない、素敵なラブソングだと思います。

M-5「くせのうた (House ver.)」

1stアルバム『ばかのうた』収録の宅録ヴァージョン。

曲の間中、後ろでカラスやらスズメやらがよく鳴いています。

早朝録ったことが伺われます。それとも夕方?

そしてそんな鳥が鳴いている「くせのうた (House ver.)」が私は大好きです。

この歌のほんとうのところみたいなものが、ダイレクトに伝わってくる気がします。

寂しいと叫ぶには

僕はあまりにくだらない

のとこでド号泣するタイプです。

また

暗い話を聞きたいが

笑って聞いていいのかな

のとこも同じく。

1st EP 『くだらないの中に』まとめ

どの曲もしっとり静かなので、たとえば1人の時に。

雨降ってるときとか真夜中とかなんかちょっとしんみりした時とか。

ちょっと1人に立ち返りたいな、ってそんなとき。

何も言わずにそっとそばにいてくれるような曲ばかりの、そんなEPです。

私は結構長い間、重宝させてもらってます。

これからも、きっと。

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