リアム・ギャラガー『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』【全曲完全感想】リアムの本気はまだまだ続く。




きましたね〜、元オアシス、元ビーディー・アイのリアム・ギャラガーのソロ・セカンド・アルバム『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』!

ジャケが、くぅ〜〜これまたかっこいい〜〜〜!!

前作の1stソロアルバム『アズ・ユー・ワー』が素晴らしかったわけですが、果たして今作はどうだったのでしょうか!

『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』アルバム情報

2019年9月20日リリース

M-1 Shockwave
M-2 One of Us
M-3 Once
M-4 Now That I’ve Found You
M-5 Halo
M-6 Why Me? Why Not.
M-7 Be Still
M-8 Alright Now
M-9 Meadow
M-10 The River
M-11 Gone
ボーナストラック (Deluxe edition bonus tracks)
M-12 Invisible Sun
M-13 Misunderstood
M-14 Glimmer

全11曲。デラックス・エディションには3曲のボーナス・トラック付きで全14曲となっています。

モスコの採点
『Why Me? Why Not.』
(4.0)

 

モスコ

びっくりするほど良作。これなら前作にも負けてないですね!
新鮮味には欠けるかもだけど、1曲1曲の完成度が高い!
M-4「Now That I’ve Found You」には心底惚れた!

 

created by Rinker
¥2,056 (2020/05/26 22:11:03時点 Amazon調べ-詳細)

『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』全曲完全感想。

 

モスコ

【全曲解読】でもなく、【全曲解説】でもなく、全力で【全曲感想】です!

 

フツーこの感じだと手には銃なんだけど、リアムの場合はタンバリン

M-1 「Shockwave」

ギャラガー/カースティン/ワイアット作。

この曲が出た時に記事を書きました。

このイントロのフー(The Who)の「Kids Are Alright」リスペクトのギターの”じゃ〜〜ん”で掴みはおっけいのこの曲。

重厚なブルース・テイスト(あくまでテイスト。風味)、BPMも遅めのどっしりしたものでかっこいい〜。

Bメロでちょっとポップになって、リアムっぽさが増すのもまたにくい。

この曲は前作に引き続き、The Bird &The Beeグレッグ・カースティンが作家とプロデューサーとして名を連ねています。

そしてこれまた前作に引き続き、アルバム制作にあたって全体的に1番の重要人物であることは間違いなさそうです。

このグレッグ・カースティンアデルシーアラナ・デル・レイ、ベックフー・ファイターズと時代の人気者に引っ張りだこの、アーティスト/プロデューサーです。

Apple Musicに彼のすごさがわかるプレイリストがあったので貼っておきます。

M-2「One of Us」

ギャラガー/マクマホン/ワイアット作。ワイアットのプロデュース。

地味でダークな曲調だけど、退屈では全然ない。

ラストのクワイア的なコーラスとか、リアム的にはちょっと新機軸の面白い曲ではないでしょうか。

そして歌詞に…

Act Like You Don’t Remember

You Said  We’d Live Forever

と、あのオアシスの1,2を争う名曲「Live Forever」が歌詞に出てきたりするのもドキッとします。

必然的にノエルのこと、思いますもんね。

これもジョン・レノン好きのリアムが、その昔、「How Do You Sleep」でジョンがポールのことを揶揄したことのマネっこなのかもしれませんね。

このPVはBBCの人気TVシリーズ『ピーキー・ブラインダーズ』のシーズン5の監督、アンソニー・バーンが監督、脚本のステイーブン・ナイトがビデオ・コンセプトを担当しています。

子供時代の写真がいくつか出てきますが、ノエルもいますね。

あんだけ仲悪い2人だけど、切っても切り離せない”兄弟”だってことはいつも思ってる節があって、その彼らならではのブラザーフッドが好き。

M-3「Once」

もう出だしから終わりまでジョン・レノンイズムが溢れる曲。

リアムにとってジョンは永遠なんですよね。

でもいくら好きだからって、ジョンのソロアルバム曲や、そのデモテープみたいな空気感出せる?

”マネ”ではなく、”継承していく”という気概が改めて感じられるようなジョン愛の曲です。

なんでもこのアルバム・タイトル『Why Me? Why Not.』もリアムが昔買ったジョン・レノンの2枚の絵のタイトルからきているらしいです。

 
 
 

M-4「Now That I’ve Found You」

このアルバムの採点が3.5ではなく4になった理由がこの1曲の存在にあります。

ズキュキュキュン!!と私の胸を打ち抜きやがったのです、この曲ったら!

もーイントロからウキウキしてしまう。

完璧なポップってのはこう言う曲のこというんでしょ?

この曲のMTV Unpluggedのライブ映像がオフィシャルで上がっているのですが、これが…またなんとも感動的なんです。

リアムの、今も昔と変わらずに” 校長先生の朝礼スタイル” で歌うその姿。

首の角度も、首の太さも、変わらず、あの声で、変わらないあの声で、ただただリアムがいい曲歌ってる(ほんまこの曲最高!)…。

それだけで、やはりどうにもこうにも幸せな気持ちになるんですよね。

曲自体はちょっぴりスウィートと言ってもいいような、穏やかでオーソドックスで爽やかな「何の変哲も無い」ラブソング。

あぁ、それが泣けるのです。

リアムという男が他の何かではない、「音楽」に真剣になっている姿…。

ぜひ観てみてください。

私はこの曲がこのアルバムの中で、オアシス解散後で、今のリアムで、1番好きです。

この曲の作家にリアムと一緒に名を連ねているのはサイモン・アルドレッド

2000年代、イギリスでチェリー・ゴーストというバンドをやっていた人らしい。

あまりにこの衒いのない清々しいまでのポップ曲「Now That I’ve Found You」が気に入ったので、チェリー・ゴーストを初めて聴いてみましたらば、これが英国特有の湿り気と哀愁とを感じさせる良ポップ・バンドでした!

トラヴィスとかコールドプレイとかダヴスとか、あとコーラルのいい感じに枯れてる曲とかが好きな人(もちろん私も…)が好きそうな曲演ってますね。

こりゃあいい。こっちもちゃんと聴いてみます(いいバンドに出逢えた!)

この「4AM」という曲が「Now That I’ve Found You」にすんごい似ててめっちゃよかったです↓

リアムがこういう屈託のない爽やかさを求めての、サイモン・アルドレッドの起用かもしれないですね。

彼も1stアルバムにも参加。名曲「For What It’s Worth」をリアムと共作しています。


M-5「Halo」

ファンキーなピアノは印象的な曲。

ギャラガー/カースティン/ワイアット作。カースティンのプロデュース。

リアムのこれまた好きなストーンズの初期をちょっとだけ思い出すような感じ。

M-6「Why Me? Why Not.」

ギャラガー/アルドレッド作。プロデュースはサイモン・アルドレッドアダム・ノーブルという人が共同名義になっています。

出た、アルドレッド絡み曲。

でもこっちは穏やかな世界とはまた打って変わった緊張感のあるストリングがかっこいい。

これもまた英国ポップの1つの形かな。

ビートルズで言うと「カム・トゥゲザー」とかのちょいダークでヘビィなポップって感じで。

M-7「Be Still」

ギャラガー/カースティン/ワイアット作。カースティンのプロデュース。

今回のアルバムはこの3人のパターンの曲が1番多いですね。

このアルバムからのファースト・シングルであり1曲目でもある「Shockwave」もそうだし。

この曲もまたアルバムの基調となるような

M-8「Alright Now」

この曲は1stアルバムでも共作していたアンドリュー・ワイアットが、共作/プロデュース。

彼はこのアルバムのM-4、M-6の2曲以外、すべての曲の共作者として名を連ねています。

M-4「Now Tha t I Found You」もそうなんですが、私はこういうリラックスして聞ける穏やかなポップスが好きですね。

で、案外リアムも嫌いでないのよね。あんないかつい顔していて。

なんたってビートルズがフェイバリットな野郎ですからね。

心に残るメロディです。

M-9「Meadow」

これは60’sサイケポップ風で、いいアクセントになっている曲ですね。

こういう隠れ名曲的な曲がシレッと収録されているのが、このアルバムのいいところ。

ギャラガー/カースティン/ワイアット作。カースティンのプロデュース。

M-10「The River」

この曲がいわゆるいちばん”リアム”っぽいのかなぁと思う。

どかっとしたドラムのリズムに、シンプルなギターリフの繰り返し。

そこに轟くのはあの声。

ギャラガー/ワイアット作、プロデュースもワイアット

M-11「Gone」

なんかちょっとマカロニウェスタンテイストなのが面白い。

ギャラガー/タイ/ワイアット作。ワイアットのプロデュース。

タイとはマイケル・タイという人物のこと。

彼はアメリカのシンガーソングライターでギタリストで俳優とのことで、彼もジェフ・バックリィやマーク・ロンソン、アデルなどと言った人たちと共演しています。

以下はデラックス盤に収録されている、ボートラ扱いにしておくのはもったいない出来の3曲です。

はっきり言ってどの曲もアルバム収録曲とヒケをとりません。

M-12「Invisible Sun」

これはギャラガー/ワイアット作。ワイアットのプロデュース。

このワイアットという人は、リアム・ギャラガーのパブリック・イメージをしっかり音で掴んでいる人なんでしょうね。

イントロのでかいギターの鳴り方からなにから全てが”リアム”。

M-13「Misunderstood」

これめっちゃいいなぁ、と思ったらやっぱギャラガー/アルドレッド作。

私はもうサイモン・アルフレッド、掘ってくしかない!

ちょっと甘めの優しい歌。ステキっす。

M-14「Glimmer」

こういったリズムや空気感が違う曲を気分転換的にアルバムの方に入れてもよかったんじゃない?って思っちゃうほど、この曲もいいですね。

『ホワイ・ミー?ホワイ・ノット』感想まとめ

このアルバムには重要人物が3人。

グレッグ・カースティン 

アンドリュー・ワイアット

サイモン・アルドレッド

いずれも1stアルバムに同じ形で曲によって、リアムとの共作/プロデューサーとして参加しています。

ファースト・アルバム『アズ・ユー・ワー』では6曲を自身一人で手がけていたリアム・ギャラガーだが、『ホワイ・ミー?・ホワイ・ノット?』は全曲が共作によるものとなっている。「俺はソングライターとして悪くはないけど、ステップアップしたいと思ったんだ」とリアム・ギャラガーは新作での共作について語っている。

NME JAPAN より

この判断が功を奏してますね。

意固地な自己流に陥ることなく、共作してステップアップすると。

どの組み合わせの曲もリアムの個性や良さを生かし、あの声の魅力を引き出していて遜色はないんですよね。どの曲もリアム印。

この3人がそれぞれ、先鋭的な部分と、1960年代を基調としたビートリッシュなソングオリエンティッドな部分とをいいバランスで持ち合わせている人たちだと思います。

そして人と共作していることによって、風通しの良さ、豊かさみたいなものも感じて、曲に強度がある。独りよがっていません。

そして個人的にサイモン・アルドレッドに出逢えたことは、今後大きくなっていきそう自分の中で。

とびきりの自分好みの作家に逢えた予感。

リアムの1stソロに参加した時に気づくべきでしたが、あん時ゃブログやってなかったもんね。ブログやってなかったらここまで調べたり、考えないからね。

ブログやっててよかった。

正直、あのリアムがこれほどまでに音楽に対して、自分のソロ・キャリアに対して真剣かつ冷静に判断できるなんて、ちょっと感動します。

…っていうか、リアムに対しては、他の人が当たり前にしていることでも、リアムがすると余計に感心しちゃうとこありますけどね、キャラ的に 笑

俺が、俺がのリアムなのに…ってね。

それだけ、こと音楽に対しては素直で本気のリアム。

今までもすごかったけど、今もすごいんだな、この男。やるな。

オアシスの1stアルバムからのファンの私は、ちょっとガッツポーズしたくなる、そんなアルバムでした!

お見事、リアム!

created by Rinker
¥2,056 (2020/05/26 22:11:03時点 Amazon調べ-詳細)

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村


音楽ランキング