思い入れたっぷり感想。マドンナ『ライク・ア ・プレイヤー』

likeaprayer

『Like a Prayer』

欧米:1989年3月21日リリース

日本:1989年4月9日リリース

1. Like a Prayer
2. Express Yourself
3. Love Song
4. Till Death Do Us Part
5. Promise to Try
6. Cherish
7. Dear Jessie
8. Oh Father
9. Keep It Together
10. Spanish Eyes
11. Act of Contrition

地元の新星堂で父親に買ってもらう

1989年3月当時というと私は15歳。

洋楽にのめり込んで、それまでアナログ・レコードやカセット・テープでクラシック・ロックを聴きまくっていたのですが、その流れが変わる出来事が起きました。

高校の入学祝いにCDラジカセを買ってもらったのです。

それまでアナログ派だった私でしたが、そこから一気にCD派になりました。

そしてそのCDラジカセで聴く初めてのCDアルバムのうちの1枚がこのマドンナの『Like A Prayer』だった記憶があります。

地元のダイエーに入っていた新星堂に父親と一緒に行き、CDを何枚か選ばせてもらいました。

父親も音楽ファンだったもので、アルバムを1枚選びました。

父チョイスはニール・ヤングの『After The Gold Rush』。

そして、父の影響もあり、クラシック・ロック好きだった私チョイスは、ジェームス・テイラーの『Sweet Baby James』とザ・ドアーズの1stアルバム『The Doors』。

と、あともう一つ、なぜか全く違うテイストの、このマドンナの4枚目のアルバムも忍ばせたんですよね。

ゴリゴリのクラシック・ロック大好き女子高生で、ポップアーティストの作品は認めない!という偏屈さを持っていた当時の私ですが、JTとドアーズに混ざってこのアルバムを買ってもらっていたことを考えると、当時の最高のポップ・アイコンであるマドンナの威力と魅力には抗えなかったことがわかります。

文句なしにかっこよかったもんなぁ、当時のマドンナ!

しかしよーけ買うてもーてんな、ほんま!アルバム一気に4枚て!笑

このアルバムは確かにある香りをまとっていた

先ほど、このアルバムのウィキペディアを読んで、すっかり忘れていたある事実を思い出し、そうだそうだ!と少し興奮してしまいました。

以下wikiから抜粋

なお、アルバムの初回プレスでは、当時の全てのフォーマットであるCD、LP、カセットのブックレットに、当時マドンナのお気に入りであった、パチョリを使用した彼女特製ブレンドの香水が掛けられている。この香りは発売後30年近くになる現在においてもまだ維持されている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ライク・ア・プレイヤー

そう!そうだ、この香り、知ってる!

確かに私のCDのブックレットも独特の香りを放っていた!

あまり香水に慣れていなかったとっぽい女子高生は、このCDを取り出すたびに放たれるなんとも大人の女性の香りに、うっとりするというよりは、戸惑いの方が大きかったように思います。

なんでCDが香るんやと(まんま)

きっと20枚も入ったらいっぱいになるような黒いCDケースの、隣に鎮座していたニール・ヤングやJTやドアーズも困惑していたに違いない。
なんなら匂いもうつりそうなくらい、結構キツかった記憶があります。

いや、でもドアーズのジム・モリソンは喜んでたかな?笑

で、現在も維持しているという香りのことをすっかり wiki を読むまで忘れていたということは、そうです、ごめんなさい、当時の思い出たっぷりのCDだったのに、いつかどこかで売ってしまって手元になかったわけですね。

マドンナさん、ごめんなさい…。

でもその後もマドンナのアルバムは、付かず離れずでその時々に聴いています。大好きだし、マイコーもプリンスもジョージ・マイケルも亡き今、ずっとずっと長く活躍してもらわないと困るアーティストだと強く思います。

80年代の洋楽のいい部分。弾ける魅力がタップリ!

で、2019年5月現在。

Apple Musicで懐かしく聴き返しているのです、このアルバムを。

でね、しみじみ思うわけです。

やっぱりこの時期の、このアルバムのマドンナ、唯一無二の魅力があっていいなぁ〜〜〜、と。

80年代の洋楽の良さを存分に感じることができるんですよね〜。

まずね、ジャケット。

このホワイトウォッシュデニムね。

これは…多分リーバイスだな。

これがまた当時の時代を象徴しててね。かっこいい。

言わずもがな、ストーンズの『Sticky Fingers』の女版!って気概に溢れててね。

おすすめ曲その1:1. Like a Prayer

まずはアルバムタイトル曲でもあり、アルバム冒頭を飾る勝負曲。

当時のヒット曲はMTVやベストヒットUSAなどのプロモーション・ビデオが流れる番組でよく見ましたが、この曲のビデオもよく見ましたねぇ。

ちょっとセンセーショナルな内容のビデオでね。

Madonna – Like A Prayer (Official Music Video)

ゴスペルのコーラスや味付けがたっぷりで、歌詞の内容もプロモーション・ビデオの内容も、宗教色が濃厚で、なんかそれまでのイケイケなマドンナにはなかったようなシリアスさも感じて、そこもよかったんですよね。

マドンナって音楽的に本気なんだなぁ、ということを感じられたのです。

リアルタイムで初めて自分が手にしたマドンナアルバムのヒット曲だったので、私のマドンナベスト10の中にこの曲は入ります!

個人的には、宇多田ヒカルの去年(2018年)出たアルバム『初恋』の、先行シングルであった「Play a Love Song」を初めて聴いた時、このマドンナの「Like a Prayer」を思い出さずにはいられませんでした。

宇多田ヒカル 『Play A Love Song』(Live Ver.)

この映像は去年(2018年)のライブ・ヴァージョンです

どうでしょうか?

似てる??

Play と Pray でスペル違いなので、当然意味も違うわけです。

宇多田 Play →この場合はラブソングをプレイ(演奏する、歌うなどの意味)

マドンナ Pray → 祈り。Prayer は祈る人

だけどね、なんでこの2つの曲が自分の中で繋がるかというと…

この宇多田ヒカルの曲、彼女にしてはめずらしく、ゴスペル調になっていくんですよね。

マドンナの曲も宇多田ヒカルの曲も最初は静かに始まるんだけど、曲が進むに連れ徐々にゴスペル・コーラスによって盛り上がる構成で、ここが似てると思った一番の理由かな。

この宇多田ヒカルの曲でバックでリズムを刻んでいるのはピアノで、マドンナの曲ではそれがギターなので、楽器も違うのですが、なんでこんな似てる気がするのかなぁ。

この高揚感みたいなものや、神聖さみたいな、曲にまとわりついているものに似たものを感じているのかもしれません。

この宇多田ヒカルの曲の歌詞を借りて言うならば

”他の人がどうなのか僕は知らないけど”

どこかで精神性が繋がっている兄弟曲だと、私は強引でもなんでもいいので、勝手に思っていたいわけです。

どちらの曲も特別に好きな身にとってはね。

おすすめ曲その2: 2. Express Yourself

一見、いや一聴、明るくてどポップな恋愛指南曲。

だけどマドンナの場合、そこに自分らしさを出すこと、本当の自分を表現すること

(=Express Yourself!!)

を、忘れずに付け加えるわけです。

曲の冒頭でマドンナはわかりやすく

Come on girls
Do you believe in love?

‘Cause I got something to say about it
And it goes something like this

などと女の子たちに呼びかけます。

つまりこの曲はマドンナから世界中の女の子たちに対する一つのステートメントなわけですね。

ポップで万人ウケする曲調も、女の子たちに恋の場面でも強くあれと訴える歌詞の内容も、プロモーション・ビデオも、もうこれでもかってくらいマドンナ節全開!

彼女の長い音楽ヒストリーにおいても、これが代表曲!と言っても過言ではないのではないでしょうか。

Mdonna – Express Yourself (official Music Video)

おすすめ曲その3: 7. Dear Jessie

ほんとはこの前の6曲目、”チェリッシュ” も大好きなのですが、それ以上に好きなのがこの7曲目に突如挿入される、”ディア・ジェシー” なのです。

この曲の何が好きかって、この曲、めちゃめちゃポップな意匠なんです。

もうそこ。

同時代のティアーズ・フォー・フィアーズとかクラウデッド・ハウスのような、言うなればビートルズリスペクトなアーティストの曲のようなサウンド・プロダクションがたまらなくよいのです。

あと、この曲の次の8曲目 “オー・ファーザー” も好メロディの佳作でして

6. Cherish
7. Dear Jessie
8. Oh Father

この流れが、個人的にはグッときます。

こここそが、個人的な肝です。このアルバムの。

素晴らしい3曲です。

30th Anniversary Edition について

そしてこのアルバムが発表された30年後の2019年3月21日。

『Like a Prayer (30th Anniversary)』として30周年記念盤が出ました!

リアルタイムでオリジナル。アルバムを15歳で聴いてて、それの30周年盤が出たっていうのは、年がバレバレですねぇ(苦笑)

それは置いといて、この30周年盤の内容はこちら

『Like a Prayer (30th Anniversary)』

1. Like a Prayer (12″ Dance Mix)
2. Express Yourself (Non-Stop Express Mix)
3. Love Song
4. Till Death Do Us Part
5. Cherish (Extended Version)
6. Dear Jessie
7. Oh Father (Single Version)
8. Keep It Together (12″ Remix)
9. Pray for Spanish Eyes
10. Supernatural

ご覧のように、12インチ盤のリミックス曲が多く聴けます。

ジャケットはこちら。

Like a Prayer (30th Anniversary)

Apple MusicやSpotifyでも聴くことができます。

私はApple Musicで聴いています。

というわけで、久々にマドンナを、このアルバムを何度も聴き返しています。

懐かしいだけでは決してなく、全然現役の堂々とした佇まいの80年代の洋楽のポップ・アルバムの傑作の1枚です。

こんないいアルバムだったんだなぁ。

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