10年代(テン年代)ネオシティポップの名盤7選【2019年版】

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前回は70年代後半〜80年代のシティポップについてオススメアルバムの記事を書きました。

 
 

今回はそのシティポップに影響を受けた現在進行形の若いアーティストの作品を紹介したいと思います。

彼らの音楽はネオシティポップなどと呼ばれたりしています。

吉田美奈子や山下達郎は知ってて好きだけど、シティポップを演っている今の若いバンドの作品のことをもっと知りたい、聴いてみたいという方はこの記事をきっかけに探っていってくださいね。

このネオシティポップの勃興は2016年あたりかと思いますが、その波も落ち着いたこの2019年にもなると、本当の実力を持つものだけが残り、いい具合に淘汰されたように思います。

どのアーティストも魅力、実力共に申し分なく、今聴くべきネオシティポップの作品を自信を持って推薦いたします。

2019年7月現在、すべてApple Musicで聴くことができます。

Apple Musicで聴けるネオシティポップの名盤 2010年代編

Nulbarich『Guess Who?』(2016)

この8選の中でいちばんの実力者、Nulbarich(ナルバリッチ)。

バンド名は、JQがMr.Childrenのように相反する言葉で繋がっている名前が好きだったことから、「Null(ゼロ、形なく限りなく無の状態)」「but(しかし)」「Rich(祝福、満たされている)」という相反する単語を繋げた造語である。「何もないけど満たされている」、形の無いもの(ソウル、思いやりや優しさ含めた全ての愛、思想、行動、感情)で満たされているという意味が込められている。

wikipedia:Nulbarichより

なるほど〜。ちょっと覚えにくいけど、こうやって由来を知るといい名前だなぁと素直に思います。JQというのはこのバンドを主にやっている人。他のメンバーは固定してないって言いながら実は固定してるとか。基本あまり顔出しせず。

ブラック・ミュージックとかジャミロクワイとかのアシッド・ジャズ界隈とかに影響を受けたのをぜ〜んぶひっくるめて最良・最軽量・最新の形でハイって軽く聴かせてくれるんだけど、めちゃいい。

2019年に傑作3rdアルバム『Blank Envelope』が出ましたが、今回のチョイスは2016年のこの1stアルバム!

M-2「NEW ERA」という曲、立ち上がり3秒で「あ、名曲だわ」って思わされるハズ!

2018年に早々と武道館ライブを果たし、今年(2019年)の12月にさいたまスーパーアリーナが決定。勢いが止まりません。

この素晴らしいバンドがここまで売れているなんて、日本の音楽界も健全な面があるんだなと嬉しくなってしまいます。今の若い人って演る方も聴く方も、ちょっと頼もしいですね。

 
 

Yogee New Waves『BLUEHARLEM』(2019)

この8選の中でいちばんインディーバンド的な魅力のYogee New Waves(ヨギー・ニュー・ウェーブス)。

M-2「Summer of Love」のサビ、”未知との遭遇”ってなんどもさけぶ、そこを聴くだけでなんでこんな心の奥の方がぞわぞわするんだ。そして浮遊感のある音像の中鳴らされるエモいギターよ。サイコー。

なんか他にもいろんな記憶(特に80年代〜90年代あたり)を思い起こさせるようなヴォーカル、演奏、仕掛けが満載のこのヨギー・ニュー・ウェーブ。

このバンド名の”ヨギー”てのがあのマハリシ・マヘシ・ヨギ(この表記が自分的には一番しっくりきます)のヨギからきてるとは!名前もぞわざわさせちゃうのね。

かなり応援しております。

 
 

Awesome City Club『Catch The One』(2019)

この8選で、いちばん個人的にお気に入りのバンド、Awesome City Club(オーサムシティクラブ)。

ブラック・ミュージックの咀嚼の仕方、跳ねるけど収まり方が秀逸な歌詞、そして少しハスキーな歌声。めっちゃOfficial髭男ismに似てます。偶然似ちゃったのでしょうけど。

こっちのオーサムの方が女性ヴォーカルも挟まれたり、シティポップ的意匠がより強かったりします。

振り切れたポップさも同じくらいあるし、同じくらい売れていっても不思議じゃない、むしろそうなっていくべきバンドでしょう。

この1stフルアルバム前にミニアルバムとかシングルが何枚か出ていてそれらも私は好きなのですが、ここにきてベースでリーダー的存在であったマツザカタクミ氏が脱退しました。

この夏もいくつものフェスに参戦するようで、これからの活躍が非常に楽しみなバンドです。

 
 

Suchmos『THE KIDS』(2017)

この8選でいちばん頼もしい伊達男、Suchmos(サチモス)。

横浜出身の6人組。

とにかく男臭いYONCEのヴォーカルとadidasの古着のいい感じのトラックトップがいい感じだった彼ら。

M-2「STAY TUNE」が流行りましたし好きでしたね。

2018年の紅白に出場したのも記憶に新しいところです。

ここでは代表作といっていい2ndアルバムをチョイスしましたが、2019年には『THE ANYMAL』というかなり勝負したアルバムをリリースして創作的にも好調なことが伺えます。

ジャミロクワイ、ディアンジェロ、J・ディラなどに影響を受けたと公言しています。アシッドジャズ、ネオソウル的な音をこんなにスムーズに表出できるバンドが自然に、それもザクザクいるのが昨今の邦楽の特徴の1つでもあるのかなと思うのですが、このサチモスがそういったバンドの先陣を切っていたイメージですね。

 
 

 
 

cero『Obscure Ride』(2015)

この8選の中でいちばん知性的なバンド、cero(セロ)。

彼らも2018年に『POLY LIFE MULTI SOUL』というアルバムを出し今も変わらず好調なわけですが、ここはやはりこの高架下の電車の音(であろう)SEから始まる傑作3rdアルバム『Obscure Ride』を!

声は全然違うけどフィッシュマンズの佐藤伸治のソウルを引き継いだようなヴォーカルでしゃべるように歌う高城昌平(vo.)がいいですね。

M-7「Orphans」がシティポップ的にかなりグッドです。

フリッパーズ・ギター、キリンジ、フィッシュマンズなどが私はドンピシャ世代だったのですが、そういったバンドの影響をうまく消化しつつ、70年代のニューソウルやディアンジェロなどのネオソウルなどブラック・ミュージックの影響もうまく混ぜ合わせつつ、大巨人・細野晴臣の影響も飲み込みつつ。

都市生活者の日々のBGMであるアーバンソウルを歌う、現代の2010年代の東京を代表するバンドはこのceroなのではないかと思います。

 
 

never young beach『STORY』(2019)

この8選の中で一番ロックバンドっぽいバンド、never young beach。

2019年の最新作では、シティポップに寄り添わずして、鳴らす音楽がもう自然にシティポップになっているというスケールのでかさを獲得しています。

まずはM-2『STORY』。ネバヤン(と略しましょう)の持つトロピカルな明るさの、おおらかなフレーヴァーが一番いい形で表出したよな、このアルバムの代表曲。

彼らはあせらないところがいいところ。どこまでも自分らしく徒歩で突っ走っていって欲しいと思います。ゆっくりいそげ。

M-6「いつも雨」が個人的フェイバリット。

 
 

土岐麻子『Bittersweet』(2015)

この8選の中で紅一点、”ネオシティポップの女王”・土岐麻子嬢です。

彼女のアルバムはどれも安定して品質バッチリのままで、シティポップの味付けもいい感じで、昨年(2018年)も『SAFARI』を発表。好調な彼女ですが。

私がいちばん好きな彼女のアルバムはズバリこれ!

2015年の『Bittersweet』です。

なぜならM-11「きみだった」という大名曲が収録されているからです!

凛とした空気漂うかなりシリアスなラブソングなのですが、まーシビれますね。

M-1「セ・ラ・ヴィ 〜女は愛に忙しい〜」

M-2「BOYフロム世田谷」

M-3「さよなら90s Girl」

というシティポップ的にとっても美味しい曲も多数収録されております。

ネオシティポップ名盤 7選

そんなわけで、これからも期待大のアーティストばかりのネオシティポップ的名盤を集めてみました。

試聴してみてお気に入りが見つかりましたら、ぜひアルバムでじっくり聴いてみてくださいね!

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