『サクセッション』感想。みんな大好き、おろかなロイ家!

 

あらすじ

世界的巨大メディア企業を経営するローガン・ロイとその4人の子供たちを描く。だが家長のローガン・ロイは老いて健康問題を抱える。家族はローガン引退後の将来を考え始める。欲望と愛と愚かさを見せるロイ家の人々が戯画的に描かれる。

モスコの採点

『サクセッション』シーズン1、2
(4.5)
モスコのひとこと

お金持ちはお金持ちでこんなに大変なんですね…。

裏切りと欲望にまみれたおろかなロイ家の面々が、なぜか好きになってしまうというマジック。

あの耳に残りすぎるテーマ曲も反則だー!面白いぞー!!

出演者・解説

出演者

  • ローガン・ロイ:ブライアン・コックス
  • ケンダル・ロイ:ジェレミー・ストロング
  • ローマン・ロイ:キーラン・カルキン
  • シヴ(シヴォーン)・ロイ:サラ・スヌーク
  • コナー・ロイ:アラン・ラック
  • トム・ワムスガング:マシュー・マクファディン

ローガン・ロイ:ブライアン・コックス

このいかにも苦虫潰したような表情のおじさんが、世界的巨大メディア企業ウェイスター・ロイコの創設者、ローガン・ロイです。

Fワードが1話で1分に30回は出てくるんじゃないの?というくらい、下品で野性的で攻撃的なローガン・ロイ。

その性格で、息子娘たちの性格や生き様は、歪められ、狂わされています。

演じるのは映画ファンには元祖レクター博士としておなじみのブライアン・コックス。

ほんと憎たらしくて上手いんです。死にそうで死なない。多分シーズン3でもピンピンしてんでしょうw

 

ケンダル・ロイ:ジェレミー・ストロング

『サクセッション』はこの人が主役でしょう!長男と思いきや次男のケンダル!

この人のヨレヨレっぷりというか、金持ちのボンボンにありがちな、気が少し優しすぎて、正反対の親父さんになかなか立ち向かえない、その情けない感じが最高なんですよね〜。

シーズン2の最初では、とある理由でショボーンの代表みたいにショボンとしてるのに、父ローガンを称えるサプライズ・パーティーでは親父に捧げるラップ(攻撃的だけどのんきなテイストがクセになる!)をかますシーンがあって、そこ最高すぎ(笑)このシーン観たら、いや、まぁこのシーンまででも視聴者は応援してたのかもしれないけど、さらに俄然ケンダル応援したくなっちゃいますね。

米国でもよほどこのラップシーンが受けたのか、この時のケンダルのイラストのT-シャツやピンバッヂなどが売ってますねw ちょっと欲しいww

そしてそんな彼がシーズン2のラストで、父に反旗を翻しましたね。

でもケンダルは父ローガンに特大の弱みを握られているし、父の指揮下の行動かもしれませんよね、あれ。

最後の最後、ローガンが少しニヤリとして見えたのは、自分の思惑通りにことが進んでいっていることへなのか、はたまた本当にケンダルが裏切ることを知らなくて、でもこの息子には冷徹さが必要だと常々思っていた父だから、その裏切りをケンダルのために喜んだのか。どちらか(あるいは別の理由か)読めないような演出になっていたので、シーズン3まで答えはお預けですね。

ますます楽しみな展開になってきました。

 

ローマン・ロイ:キーラン・カルキン

ご存知『ホーム・アローン』シリーズで主役を演じたマコーレー・カルキンの弟で、自身も弟役でシリーズに出演していたキーラン・カルキン。役者としては完全にお兄ちゃんよりめきめきと実力をつけてきましたね。

このローマンという男もロイ家の中で一番イカれてると言っても過言じゃないかと思いますが、それでもどこか母性本能をくすぐるような茶目っ気を感じさせるのは、キーランならではの魅力だと思います。

嫌なやつだし、変態だし、いろいろ難アリな人間なのに、どこかほっとけない可愛さのあるローマン。

かなりいい味出てます。

 

シヴ・ロイ:サラ・スヌーク

めちゃくちゃな兄妹の紅一点、シヴ。

演じるのはサラ・スヌーク。この彼女、ちょっとジーナ・ローランズを思わせるような顔立ちと演技で、これまた非常にいいんですよね。

何があっても含み笑いで強く乗り切っていく、末っ子シヴ。

しかシーズン2では、継承者として密かに選ばれるも、なかなかそのことを周囲に明かさない父親に対し苛立ち、みんなの前で大失敗を犯すなど、人間らしい場面も観れました。

その後また一家が危機に陥った時、持ち前の交渉の巧さで、一家を救う場面があるなど、このドラマでは、どの兄妹も、うまくやった!というのと、いや、これはあかん、これでこの子は終わりや、というのを交互に繰り返し、もうどの人物もリードしては追い抜かされ、観ていてハラハラするんですよね。

なので、ほんとに誰が継承者になるのか、読めないのです。

結局、この3兄妹、どの人物もいやなやつなんだけど、憎めないし、むしろ好きになってしまうんです。

きっと欲望に忠実に生きつつも、荒波をサヴァイブしているからでしょうか。

誰もが、お金持ちにはなりたくても、ロイ家に生まれたくはないと、どこか同情の目で見るからなのかもしれません。

 

その他の役者たち

また母親違いの長男コナー・ロイをアラン・ラック。

わたしの中では『フェリスはある朝突然に』の人!

 

ウェイスター・ロイコの法務部員、カール役にデヴィッド・ラッシュ。

わたしの中ではTVシリーズ『俺がハマーだ!』の人!!

 

そしてシーズン2ではあのホリー・ハンターがリカーリングとして出演!

わたしの中では『ピアノ・レッスン』…ではなく!

『赤ちゃん泥棒』や『オールウェイズ』そして『ブロードキャスト・ニュース』の人!!!

この3人の出演が嬉しいです!

 

『サクセッション』そのほかの見どころ

ロイ家の肖像

ロイ家=『ゲーム・オブ・スローンズ』のラニスター家、という表現がよく使われますが、さもありなん。

現代社会のメディアを牛耳っているロイ家が、コングロマリット=(異業種の会社まで合併などで吸収し、多種類の事業を営む大企業、複合企業)でなんとか生き抜こうとする物語なのですが…。

自分たちの会社、一族が無事にいられれば、他の人のことなんてどーでもいいロイ家の面々、及び側近の振る舞いを観ていると、これは現代のマフィア劇なんだなぁと強く思わされます。ロクでもない一家の。

マフィアの密造酒やドラッグが、単純に「お金」にすり替えられただけで、ゲスな生き様なんですよね、またローガンが。口もマフィア並に悪いし。

ガチの金持ちであるので、一家総出のお出かけの際は必ずお空(ヘリやプライベートジェット)だし、一家の会議や息抜きも豪華別荘で行われるなど、一般市民の我々にはそういうのは観ているだけで楽しいですね。

母親違いの長男コナーが仕事もせずに突然大統領になると本気で動き出したり、その彼女の舞台の脚本家になる夢も、下積みなどなしであっさり実現させたり、その金に物を言わせるやり方が、ほんとゲスくて。

だけど、そういったことは、うまくいかない。当たり前なんですが、実力を伴っていないので、うまくいくわけないんですよね。

けれど、劇中でそのコナーのセリフであったかと思うのですが、曰く

「働く意欲を失うほどの大金を渡せばいい」

こういったセリフがあったんですが、まさにこのコナーはお金がありすぎて、働く意欲もなくなり、生きる目的もないような、だけど頭でっかちの口だけは達者な男で、一番悲惨な人生かもしれません。

本物のお金持ちなのに、誰1人として幸せな人がいない、それがロイ家なのです。

オープニングテーマ曲の威力

これもこのドラマを観続けた方なら、うなづく方が多いと思いますが、とにかくオープニングや劇中でなんども流れる、あのピアノがポロポロこぼれ落ちるような、まるでヒップホップのトラックのようなあのテーマ曲!

深刻でありながらもどこかおかしい、笑えるロイ家にぴったりで、また劇中でこここぞ!という時に流れてくるんだから笑っちゃう。

いかにもロイ家!という場面とは、物事がロイ家の人々の欲望のままに動く時、裏切りの瞬間や、家族間の断絶が強まった時や、のっぴきならぬ時。

だけどそれがのっぴきならないならならないほど、あのテーマ曲が流れてきて少し笑えてクセになる、そういう仕組みなんです。

そのテーマ曲に合わせたオープニング映像は、子供の4人兄弟の古いフィルム的な映像が流れます。

女の子1人に、男の子3人なので、一見現在のロイ家の兄弟の小さい時のものかと思いきや、あれは多分ローガンの小さい時の映像という設定でしょう。

あのテニスをしてこちらを観ている男の子がローガンでしょう。

ちゃんと細長いお兄ちゃんもいます。

唯一の女の子のである妹についてはシーズン2でロイのその細長いお兄ちゃん(ジェームズ・クロウェル演じるユーアン・ロイ)が、ローガンに

「妹が死んだのはお前のせいじゃない。

でもこれ(一家やウェスター・ロイコが腐っている)はお前のせいだ」

と言っていたので、何かしら重要なバックストーリーがある模様です。かなりの犬猿の仲の兄弟なのですが、そこら辺に秘密があるのかもしれません。

またその子供時代の映像にはもう1人男の兄弟もいるので、そちらも今後のシーズンで明らかになっていくのかもしれません。

まぁともかく、このドラマにハマった人であれば、このテーマ曲がクセ担っておる人は多いんじゃないでしょーか。わたしは気がつきゃ口ずさんでいる時があります。

 

 

そんなわけで、この『サクセッション』。超オススメドラマなのですが、配信先によって、タイトルが違うのでややこしいことになっています。

※2020年2月現在

シーズン1→Amazon Prime のPrime Videoで配信中。

タイトル『サクセッション』

シーズン2→スター・チャンネルEX(Amazon Primeから加入可能)で配信中。

タイトル『キング・オブ・メディア』

またワーナーのレンタルDVD

タイトル『メディア王 〜華麗なる一族』

と異なりますので要注意。

Amazon Primeやレンタルでシーズン1を観ちゃうと、シーズン2を観れずはいられないと思いますのでw

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