「浪漫と算盤 LDN ver.」椎名林檎と宇多田ヒカル。冒険者たちが称え合う輝かしい歌。




これはもう企画だけでも身震いするやつです。はい。

このPVからの写真だけでも、ちょっともうヤバイ。

 

世紀の同期の桜、EMIガールズ、椎名林檎宇多田ヒカルの3度目のコラボ曲

「浪漫と算盤 LDN ver.」(読み:ろまんとそろばん ロンドン・ヴァージョン)が、本日2019年11月2日午前0時、先行配信されましたーー!!

ただいま、絶賛聴き狂いリピート中です。

配信前日、11月1日に、この曲のPVがYouTubeに突如上がりました。

 

 

椎名林檎 『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』収録の新曲「浪漫と算盤 LDN ver.」

この「浪漫と算盤 LDN ver.」という曲は2019年11月13日(水)にリリースされる椎名林檎のタイトル通り初めてのベストアルバムに収録される新曲です。

ベスト盤に収録される新曲って、そのアーティストにとって結構な勝負曲を持ってくるものだと思いますが、これ以上の豪華でガチの曲って、そうそうないですよね。さすがは林檎嬢。

このベスト盤の特設サイトに、この曲に対する椎名林檎宇多田ヒカル、両者のコメントが掲載されています。

新たな作品に着手する際、わたしはいつも、なにかしら初めての試みをするようにしております。今回はとにかく、和声から旋律からなにから、いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。いつになくまろやかな響きを、味わっていただけますと幸いです。   椎名林檎

『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』特設サイトより

ここで私が注目したのは

 

いつもみたく扇情的にせぬよう注意深く編みました。

ヒカル氏の声の成分がよく馴染む、酸素や水のような曲にしたくて。

いつになくまろやかな響き

 

というところ。

 

確かに、林檎嬢のいつものセンセーショナルなまでの攻撃的かつ情動的な様はなりを潜め、ロンドン・シンフォニック・オーケストラの管楽器、弦楽器の華麗な旋律やよく転がるジャジィなピアノにのせ、2人の歌声が有機的に絡み合います。

で、「まろやか」とは言いつつも、その意匠はまるで

「新しい007のテーマ曲はこれだよ」

と言われても納得するようなラグジュアリーさでもって徹底されています。

林檎嬢はこのような豪華絢爛な、映画的な曲を作るのに長けていますが、その筋の曲で言うと、昨今でも一番の出来になっていると思います。

椎名林檎と宇多田ヒカル

そんでもってこのとびきりの林檎嬢に伴奏するのが、天下の宇多田ヒカル嬢なんだから、全くもって神すぎる。

この2人は昔からお互いの才能を認め合っていて。

似ているようで似ていない、「個」としてのお互いの強さにエールを送り合う姿が微笑ましくも、勇ましくて。

もともと2人の激ファンでもある私には、本当に喜ばしいコラボレーションですし、私と同じように喜び狂ってるファンもたくさんいらっしゃると思います。

 

長丁場のMV撮影の待ち時間も、こんなに楽しく笑って過ごしていいのかというくらい楽しく過ごせて、全てが贅沢な時間でした。   宇多田ヒカル

『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』特設サイトより

 

或る日ヒカル氏が「それはゆみちん(椎名のこと)ならうまいこと書きそう」などと共通の知人らと話していたらしいテーマが「ロマンとソロバン」でした。  椎名林檎

『ニュートンの林檎 〜初めてのベスト盤〜』特設サイトより

 

こんなに楽しく笑って過ごしていいのかと…

とか

ゆみちん…

とか…。

 

あんまり普段使わないし、若ぶりたくもないけれど、ここで使わなきゃいつ使うんだワードいきます。

 

 

 

尊い……。

 

 

この2人だけが醸し出すケミストリー、令和初の国宝にここで認定!

椎名林檎と宇多田ヒカル、これまでのコラボ曲

冒頭でこの曲は、2人の3回目のコラボと書きました。

1度目はこれ!

「i won’t last a day without you」椎名林檎 & 宇多田ヒカル

アルバム『唄ひ手冥利〜其の壱〜』(2002)椎名林檎 収録

ポール・ウィリアムズ作詞、ロジャー・ニコルズ作曲のカペンターズ「愛は夢の中に」のカバー曲です。

この曲の2人の声のブレンド感が、もうめちゃめちゃいいんですよね。

どちらも違う声質なので、混ざり合ってもどちらも主張してて、でもちゃんとハーモニーってて。

 

で、2度目はご存知これ!

「二時間だけのバカンス (feat. 椎名林檎)」 宇多田ヒカル

アルバム『Fantôme』(2016)宇多田ヒカル 収録

これはまぁ歌詞からPVから煽りましたよねぇぇぇ。

こんな風に自分達を客体化してキャラ化して、自らもリスナーも楽しませてしまうこの余裕たるや!

誰もこの2人にはかないませんて。

 

 

「浪漫と算盤 LDN ver.」歌詞の解説・解釈

で、この歌詞がですね。

椎名林檎という1人のクリエイターの矜持がもう頭からしっぽまで詰まってるんですよね!

主義をもって利益を成した場合は
商いが食い扶持以上の意味を宿す

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/sheena-ringo-utada-hikaru/roman-to-soroban-ldn-ver/

クリエイターとして「売れる作品」=算盤

と、

自らの創造性や個性=浪漫

のせめぎ合いの中で

義務と権利双方重んじつつ飽く迄
両者割合は有耶無耶にしていたい

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/sheena-ringo-utada-hikaru/roman-to-soroban-ldn-ver/

その割合は曖昧にしつつ、どちらも大事にしていきたいと。商業主義であり、作品主義でありたいと。

 

玄人衆素人衆皆の衆賛否両論
頂戴 置きに行こうなんぞ野暮
新しい技毎度繰出したいです

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/sheena-ringo-utada-hikaru/roman-to-soroban-ldn-ver/

ここが椎名林檎が冒険者たる所以でシビれるのですが

置きにいく=予定調和

わかりきったこと、例えばこれやれば売れるとわかっているようなこと、でもやりたくはないこと。

こういう野暮ったいことはしない。

新しい技=新しい創造性

にチャレンジしていきたいと。

賛否両論上等だと。

反応がないような大人しい毒にもならないものではなく、賛否どちらもあるものであれと。

まさに椎名林檎の音楽活動はずっとそれをしてきたわけです。

苦しくとも僕には理解っている
貴方も同じ様に一人生きている

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/sheena-ringo-utada-hikaru/roman-to-soroban-ldn-ver/

ここで、同じように長い間冒険を繰り広げている勇者を知っていると。

それこそ椎名林檎にとって宇多田ヒカルであると。

この曲は、お互いを褒め称え合う讃歌であり、お互いのこれからもエールしていくという歌であると。

 

玄人で素人で労働者で生活者の侭
おもしろおかしく居させて
煩わしい役毎度請け負いたいです

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/sheena-ringo-utada-hikaru/roman-to-soroban-ldn-ver/

ここも勇ましい。

この部分がこの歌の中で一番好きかもしんない。

いち生活者として。玄人ではないし、素人で労働者で生活者である私もこのように生きていきたいと思わせる眩しさ。

これはやはり時代の先端をゆく2人の勇者、冒険者たちが称え合う輝かしい歌なんだと思います。

 

そして、PVの英語タイトルが「The Sun & Moon」とあることからも対局にある2つの事柄

太陽と月

玄人と素人

商業主義と作品(芸術)主義

予定調和と新しいチャレンジ

浪漫と算盤

の両極のど真ん中を歩いていく勇気を

きっと、そう浪漫抱えたら算盤弾いて
両極のど真中狙い撃てお願い勇気をくれ

Source: https://www.lyrical-nonsense.com/lyrics/sheena-ringo-utada-hikaru/roman-to-soroban-ldn-ver/

同じ時代を生き、歩む勇者同士、答え合わせをしつつ、生きて行こうと。

そういった歌なんだと解釈しました。

 

この2人の勇者にただただひれ伏して、どこまでもついていく所存でございます!

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